時計を買い換えました

先日ふとしたきっかけに愛用の時計を壊してしまったので、時計を買い替えに行ってきた。以前買いに行ったのと同じ店である。
時計といっても腕時計ではなくて目覚まし時計だ。今まで使ってきたのはデジタルでちょっとオサレな感じのするやつだった。台に薄いプラスチックの板が真上よりやや斜めから突き刺さっていて、板を指でつつくとそれに反応して表示が切り替わる、という中々インタフェースの面白い時計だったのでけっこう気に入っていた。1つ不満があるとすれば夜になると表示が見づらくなることくらいだった。この手のデジタル時計には必ず点灯機能が付いているものだと思っていたが、それは他の機能との優先権争いに敗れて採用されなかったようである、かどうかは定かではない。とにかく僕はその時計を気に入っていた。よもや机の前で唐突によろめいた僕をかばって板にひびが入ってしまうとは・・・。割れ目に沿って染み出した黒い油(数字や文字の表示に使っているものだと思われ。)の痛々しさといったら。ねぇ。奥さん。
まあとにもかくにも壊れちゃった時計の代用品を求めて家具屋にやってきた僕なのである。久しぶりに時計コーナーを訪れてみると、そこにはわずか3ヶ月で息絶えてしまった僕の愛用品の兄弟たちが並んでいた。お、お前らまだこんなにいたのか。また同じやつを買っていこうかなと思った僕だったが、1980円という値段を見て考えを改めることにした。
実は前々から壁に掛けるタイプの時計も欲しいなと思っていたので、そいつを買うことも考慮すると目覚まし時計だけに英世2枚は使えない。ということでその辺の時計に熱い眼差しを送ってみたり、手に取っていじってみたりして各々を検討。結果的には800円の目覚ましのみを購入した。壁掛け時計は割引の嵐でお買い得感満載だったのだけど今回はとりあえず見送ることにした。節約だ。そして僕は背中に時計たちのすがるような視線を感じながらその店を後にし、向かいのスーパーへと走り去った。